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「EUサイバーレジリエンス法(CRA)」への対応を網羅。ICS研究所、全30講座の動画シリーズを順次公開開始。

EU関連法規制の解説から、OTセキュリティ技術、インシデント対応体制の構築まで。メーカーの製品ライフサイクル全体を支える実践的学習プログラムを提供。

株式会社ICS研究所は、2025年9月30日、製造業の喫緊の課題である「EUサイバーレジリエンス法(CRA)」への対応を網羅的に解説する「サイバーレジリエンス関連シリーズ(全30講座)」の提供を、OT/制御システムセキュリティのeラーニングサービス「eICS」にて開始しました。
本シリーズは、メーカー各社様から寄せられた多数のお問い合わせを受け企画されたもので、法規制対応から実践的な技術、組織論までを体系的に学べる内容となっております。

開発の背景:Web解説記事への大きな反響と、製造現場の切実な声

2027年12月に本格的な適用が迫るEUサイバーレジリエンス法(CRA)は、EU市場にデジタル要素を含む製品を輸出する日本の製造業にとって、対応が不可欠な重要法規制です。しかし、その要求事項は製品の企画・設計から運用、廃棄に至るライフサイクル全体に及ぶため、多くの企業が「何から手をつけるべきか」という課題を抱えています。
このような状況を受け、弊社がWeb上で公開してきた「CRA解説」全8回の記事には、予想を上回る大きな反響と共に、具体的な対策に関する切実なご相談が多数寄せられました。この声にお応えするため、本動画シリーズの企画・開発に至りました。

「サイバーレジリエンス関連シリーズ」の特長

本シリーズは、CRA対応に必要な知識を以下の4つの学習領域に体系化し、網羅的に解説します。これにより、法規制担当者から、設計・開発、セキュリティ担当者まで、それぞれの役割に必要な知識を効率的に習得できます。
・A. EU法規制への対応: CRAの目的、関連法規、具体的な準拠方法
・B. サイバーレジリエンスの戦略と実践: 攻撃を前提とした多層防御と復旧戦略
・C. OT/制御システムのセキュリティ技術: SCADA, MESなど製造現場特有の技術的防御策
・D. セキュリティ組織と運用体制の構築: CSIRT/PSIRTの構築、内部監査手法
2025年9月末現在、シリーズ全30講座のうち6講座を先行公開しており、2025年12月末までに全30講座の完成を目指して順次制作を進めてまいります。
(全30講座の体系、一覧は添付の図をご覧ください)

講座の提供プラットフォーム:eラーニングサービス「eICS」

本講座シリーズは、法人向けeラーニングサービス「eICS」にて提供いたします。「eICS」は、国際規格IEC 62443やOT/制御システムセキュリティを実務レベルで学べるオンラインプラットフォームです。
・特長: 今回追加されたシリーズを含む全266講座(2025年9月現在)が定額見放題
・料金: 1人あたり 120,000円(税抜)/ 1年間
【関連リンク】
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