OTセキュリティの専門企業ICS研究所、半導体業界の国際団体「SEMI」の正会員に加入
― 国際規格IEC 62443の知見を活かし、日米欧の規制強化に対応。グローバルな半導体サプライチェーンの強靭化に貢献 ―
OT(Operational Technology)サイバーセキュリティのコンサルティングを専門とする株式会社ICS研究所は、この度、世界の半導体製造サプライチェーンを代表する国際的な業界団体である「SEMI」に正会員として加入したことをお知らせいたします。
●semi 会員ページ:
https://www.semi.org/en/resources/member-directory/industry-control-solution-laboratory-co
近年、半導体は経済安全保障上の戦略物資として位置づけられ、そのサプライチェーンの安定化は世界共通の課題です。一方で、製造工場を狙うサイバー攻撃は国家間の競争を背景にますます高度化しており、半導体産業はグローバルな脅威の最前線に立たされています。
この課題に対応するため、世界各国で法規制やガイドラインの整備が急速に進んでいます。欧州では製品ライフサイクル全体でのセキュリティを義務付ける「サイバーレジリエンス法(CRA)」、米国では重要インフラ事業者へのサイバーインシデント報告を義務化する「CIRCIA (Cyber Incident Reporting for Critical Infrastructure Act of 2022)」、そして日本でも経済産業省主導による「半導体デバイス工場におけるOTセキュリティガイドライン」の策定が進められており、半導体関連事業者は日米欧の三極で高度なセキュリティ基準への対応を同時に求められています。
ICS研究所は、制御システムセキュリティの国際規格である「IEC 62443」における深い知見と認証取得支援の実績を強みとしています。これらの各国の規制のベースともなるIEC 62443への対応ノウハウを活かし、SEMIが策定するサイバーセキュリティ規格(SEMI E187/E188)への準拠はもちろん、日米欧の規制を見据えたグローバルなインシデント対応体制(PSIRT/FSIRT)の構築やサイバーレジリエンスの実務人材育成などを通じて、半導体業界が直面する複雑な課題の解決に貢献いたします。
この度のSEMIへの加入で得られる知見をいち早くお客様に還元することで、より実効性の高いグローバル基準のOTセキュリティコンサルティングを提供してまいります。そして、デバイスメーカーから製造装置・素材メーカーに至るまで、日本の半導体サプライチェーン全体のサイバーレジリエンスを向上させ、国際競争力の強化に貢献することを目指します。
株式会社ICS研究所 代表取締役社長 村上正志のコメント:
「この度、世界の半導体産業をリードするSEMIの正会員となることができ、大変光栄に思います。欧州のCRA、米国のCIRCIAなど、今やサイバーセキュリティは国境を越えた事業継続の最重要課題です。我々は、国際規格IEC 62443の認証取得支援で長年の実績を重ねてまいりました。この強みを活かし、SEMIでの活動を通じて業界全体のセキュリティ水準の向上に貢献し、お客様のビジネスを世界規模で守るパートナーとして尽力していく所存です。」

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